Theレッドバイオリン　E.F. Chapman 1888 U.S.A 4/4

楽器のサイズ・重さ(個人計測)
全長 58.4
BL 35.7
UB 17.1
MB 11.0　
LB 20.8
ストップ 19.5

私は普段ピアノを生業としており、音楽仲間との楽器の受渡しや生徒の方に楽器を紹介する事がある為、数多くのピアノにも触れる機会があります。
バイオリンを預かってみて気づいた事は「バイオリンはそれぞれがオンリーワン」だという事です。
ピアノも一台一台が微妙に異なり、発音や音色等個性がありますが、バイオリンは数多の楽器の中でも個体差がより大きいと言えるのではないでしょうか。

さて、今回ご紹介する楽器は元所有者が「ナンバーワンじゃなくオンリーワン」と懐かしい(笑)ヒット曲の一節を引用しては楽しそうに奏でていた１挺です。
E.Frank.Chapman(チャプマン、チャップマン？)という方が1888年にアメリカで作られたバイオリンのようです。楽器の内部にいくつも焼印があります。写真を参照ください。いわゆる’本物か本物でないか’問題に抵触しない楽器でしょう。この方の楽器の贋作を作る必要がない訳でして。
100年以上の歴史を経たであろう味わい深い楽器は外観、特に色味が特徴的でまさに「レッドバイオリン」。材料も裏板はバーズアイが見えるなど個性的で硬すぎない材料なので音に温かみがあります。
　
特徴的な外見、温かでどこかハスキーさを感じる発音、耳元で煩くない為長時間弾いていても疲れずお気に入りの理由のようでした。音量は特筆すべきものではありませんが、その発音・声質ゆえに浸透力があるように思えてなりません。

音の雰囲気は文章には限界があり音を録音してアップ致します。参考にご覧下さい。
試奏動画は↓
https://youtu.be/75T9hBMOO4s

こちらのリンクからご覧下さい。

新しいオーナー様の好みに音調整の余地はありますが、今すぐ弾ける状態です。
確認した限りで数か所、割れた形跡がありますが完全に修復されています。ネット経由でのお渡しの為、おおらかな気持ちで楽器と接される方にお渡しできればと思います。気になる点がありましたら前もってご質問いただけますと幸いです。

追記:ネックも太くなく、弦高も高くないため、比較的手への負担も少ないかと思います。

古物商許可証取得済
第641020000868号
奈良県公安委員会

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